WP苦労話
やっと完成したグラウンドピアノWP。
本来裏側なぞ見せずにさらっと流すのがかっこいいのだろう。
が、今回は完成品だけお見せしてハイ終わり、とするにはあまりにも大変すぎた(ヽ´ω`)-3
そんなわけで一回だけ苦労話にお付き合い願いたいm(_ _)m
(長いし猫はほぼ登場しないので今日の記事はスルーでも問題ありません)
・試作機は大事
まず気を遣ったのが今回のガワがセミオーダーなこと。
注文から実際に送られてくるまで軽く半月はかかった。
過去作のようにダンボールならたとえ既製品でも複数枚買い込めば
仮に失敗しても最悪すぐに作り直しがきく。
が、これはそうはいかない。
ということで

まず全く同じサイズにダンボールで試作機を作る。
全ての工程はこれで試してから実物に手をつける、という流れになる。
執事の工作は基本試行錯誤。
作っていくうちに問題に気付き当初の計画とまったく違ったものになる、なんてのはザラ。
案の定途中青ざめる展開がしばしばあった。
今回ほどこれをやっておいて本当によかったと思ったことはないε-(´∀`;)
・何はなくともコーキング
プラダンの構造上どうしてもあるのが穴。
軽量化&耐久性とのトレードオフだが水洗いを想定するとこれはすこぶるよくない。
ということで

全ての穴を変成シリコンでコーキング。
・見栄えを取るか、加工しやすさを取るか
中のパイプは普通の塩ビか雨どい用の硬質塩ビかで迷った。
普通のなら柔らかめで加工がしやすい。
が、それだと色がグレーしかない。
せっかく他が黒でまとめられてるのに一部グレーというのはなんとも見栄えが悪い。
ということで硬い後者を選択。
その結果

このスリットを作るのに非常に手こずった(ヽ´ω`)-3
皆様もこの加工の際は手を切らないようくれぐれもご注意をm(_ _)m

※作業の視察に来るチビ。
・最大の誤算
プラダンの材質はポリプロピレン(PP)。
これは難接着物なので普通の接着剤ではうまくくっつかない。
なのでPP対応の接着剤を購入。
当初パイプ上部はこれで固定してコーキングと接着を同時に済ます予定だった。
そして試しに一本接着。
が

固定はされたがこの部分が二晩経ってもなんとなくベタベタ。
よくよく調べたらこの接着剤は確かにPP対応。
だが接着剤というものは乾いた後カチカチになるか粘りが残るかがあるらしい。
お察しの通りこれは後者。
だが他にPP対応で固くなるものが見つからない(探せばあるのかもだが)
内部ならともかく猫さんが手を突っ込むこの部分がベタベタは絶対嫌がる。
マジかー、乾いた後の状態まではリサーチが足りなかった…
上の2工程で山は越えたと思ってたのにここでこんな大ブレーキになろうとは。
この問題点をクリアするアイディアが浮かばずこの先2週間作業ストップとなった(´;ω;`)

※作業の止まった部屋をチェックに来るチビ。
・苦肉の策
色々考えた結果選択したのは「グルーガンで穴を充填」。
さっそく道具を取り寄せ端材でシミュレーション。
と

熱した金属の筒から溶かした樹脂を流し込む、という構造上
筒をくっつけすぎるとPPの穴が熱で歪む。
そんなわけでなるだけ触れないよう手早く流し込み冷え固まるのを待つ。

そうするとどうしても充填にムラができてこのように盛り上がったりする。
元々穴径とパイプ径はぴったりにしてあったのでそれだとうまくハマらなくなる。
そこで余分をカッターで成型するとまた穴が復活したりも。
そうなると上の作業をもう一度、となる。
そんなわけで充填と成形の地道なくり返しのデスロードとなった(´;ω;`)

なんとか全ての穴を塞いだものの、どうしても熱の歪みが表層に出る。
最後に低温のアイロンを当ててなるだけ整えたが全部は直らなかった(´;ω;`)
うーん、ここは熱の出ないエポキシ樹脂とかにすべきだったかなあ(-"-;
・接着の代わり
接着すればパイプが柱代わりとなって耐荷重も問題なかった。
が、予定変更のため猫さんが上に乗った時の沈み対策も必要になる。
そこで

パイプの余りをC型にカットして固定。
これならここがつっかえ棒となり上蓋の沈み込みも防げる。

※作業再開の邪魔をしに来るチビ。
想定内の苦労と想定外の苦労があったがとにもかくにも
完成にこぎつけられて一安心の執事でしたε-(´∀`;)
おまけ
完成品を自室に持ち込み最終チェックをしているとチビが帰って寄ってくる。
ちょうどいいのでモニターになってもらったのだが…
※0:49 音声あり
うん、まあそんなもんだよな(´・ω・`)
諸事情によりしばらくコメントのお返事・皆様のブログへの訪問が
滞りがちになりますがご容赦ください。
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